中国新聞網によると中国共産党第19期中央委員会第5回総会(五中総会)が26日、29日までの予定で北京市内で開幕した。第14次五カ年計画(2021~2025年)と2035年までの長期目標の策定が主要議題となる。英BBC放送によると、新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立、グローバル経済の縮小という特殊な状況の中、今回の会議は世界的に注目を集めている。(写真は風伝媒のキャプチャー)
BBCによると、一党独裁の中国で中央委員会総会の影響力は、国務院(中央政府)全体会議や「ゴムスタンプ議会」と言われる全国人民代表大会(全人代=国会)を上回る。毎期に7回の中央委員会総会が開かれるが、第5回は通例、次の5カ年計画を話し合う場とされる。
香港の資産管理会社、アダムス・アセット・マネジメントの元幹部、ブロック・シルバー氏は、次の5カ年計画のテーマは経済回復と米国依存の引き下げになると指摘した。
同氏によると、現在の経済回復は公式統計により過大評価されているが、中国指導部は引き続き、強気の目標設定を行うとみられる。また、米国依存を低下させるため投資拡大や企業支援を続けると同時に、市場開放を拡大して米国の一層のデカップリングの阻止を狙うと可能性がある。
●中国成長率今年は6.2%の見方 30年間で最低★参考情報★
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