22020年10月20日非 南太平洋の島国フィジーの首都スバのホテルで18日、台湾代表事務所の主催で開かれていた建国記念日のパーティー会場に、中国の外交官2人が乱入した後、台湾側の事務所員を殴打した。外電を引用し、台湾中央通信社が19日伝えた。

 中国外交官2人は乱入後、パーティー会場の模様や参加者を勝手に写真撮影。立ち去るよう求めた台湾の事務所員を殴りつけ、けがを負わせた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、台湾外務省は19日、フィジー政府に2人の写真などを提出して、起訴を検討するよう求めた。中国外務省は「フィジーが認めた1つの中国の原則に、台湾が違反した」などと反論している。

 事件に対し、台湾では与野党とも中国側の行為に強く反発。与党民進党の王定宇立法委員(議員)は「戦狼外交が、狂犬外交にまで落ちぶれた」と批判した。台湾の外交評論家は「フィジーのような小国には、支援を与えているため、中国外交官はいつでも意気軒昂だ」と語り、今後も類似の事件が起きる可能性を指摘した。

★参考情報★
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