22020年10月19日病 山東省青島市で16日までに、全市民を対象にした新型コロナウイルスのPCR検査で、1089万人の検査が完了した。市当局は全員が陰性だった発表したのに対し、台湾の新型コロナ対策の責任者、陳時中衛生福利相は「すごすぎるが、ありえない」と指摘。中国の政治事情に詳しい台湾の評論家、鄭中原氏は「5中全会(中国共産党中央委員会第5回全体会議)を前に、政治目的で『ゼロ』にしている。会議後に爆発的な感染が起きるかもしれない」と述べた。台湾紙・自由時報が18日伝えた。(写真は自由時報のサイトより)

 鄭氏によると、青島市の新型コロナ感染の拡大は、10月1日からの国慶節・中秋節の長期連休前に始まったため、全国各地の当局が、青島市を観光した住民の追跡を行っている。青島市衛生健康委員会の主任が解任されるなど、実際は大規模な感染が起きている可能性がある。青島市民の「全員陰性」も、中国当局が発表する新規患者がほとんど海外感染であることも、責任転化の可能性が高いという。 

 なお、同紙によると、中国疾病対策予防センターは17日、青島市で作業員が運搬した輸入品の冷凍タラの包装から、生きた状態の新型コロナウイルスが見つかったと発表した。冷凍食品の包装から生きた同ウイルスが分離されたのは、世界でも初めて。冷凍食品の包装から感染する恐れが確認された。

 同センターによると、今回の確認は、研究室の外でも、低温運送などの特種な条件下では、同ウイルスが長期間生存する可能性があることの証明。関連の作業員は、感染リスクが最も高いグループに属することになる。

★参考情報★
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山東・青島で港湾作業員が新型コロナ発症 
山東・青島で新型コロナ新規患者6人 全市でPCR検査