2020年8月26日演
 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国人民解放軍が、渤海と黄海、南シナ海の3海域で同時に演習を始めた。うち渤海では実弾を発射する演習を行っている。米軍は偵察機「チャレンジャー650」を派遣して中国軍の演習の目的などを探っているという。(写真はRFAのキャプチャー)

 台湾メディアによると、中国軍による3海域の演習は、台湾に対する挑発。台湾の防空識別圏(ADIZ)への侵入や、台湾海峡の中間線を越えて台湾側に模擬戦闘訓練を行っており、台湾空軍がスクランブル(緊急発進)で対応している。

 台湾の軍事専門家、李正修氏は米中の動きについて「軍事的な手段による外交戦」と指摘。「中国の指導者は、かなり慎重で、軍事的に米国にかなわないことを知っている」と述べた。3海域で演習を行い、米国に屈しないポーズを取っているが、動きはかなり抑制されたものだという。


★参考情報★
ーーーーーー
中国空母艦隊、第一列島線を通過 米軍が監視継続
中国が月平均3回の領海侵入 河野防衛相が警戒感