ニュースサイトの中国新聞網によると、江蘇省南京市の南京市第二病院は、マダニが媒介するウイルスが原因となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の重症者が昨年冬からこれまでに約30人確認されたことを明らかにした。

 同病院・重症医学科の鄭以山副主任によると、SFTSは、軽症者は発熱、重症者は発熱に加えて血小板の減少や意識障害が起きる。また、一部の重症者は心筋炎や脳炎を発症することもあり、治療が待ち合わないと死亡することもある。

 同病院では現在、8月だけでSFTSの重症者5人を治療。うち3人は集中治療室で手当を受けた。いずれも改善に向かっているという。

 鄭副主任によると、マダニは暗くて湿気があるところを好み、6月から10月にかけ丘陵地帯で活発に活動する。江蘇省の南京や無錫、淮安、塩城の各市の一部でマダニが多い地区がある。医療関係者は、丘陵地帯で活動する際は、肌をなるべく露出しないなど予防した上、万一、マダニにかまれたら、直ちに病院で治療を受けるよう呼びかけている。

 報道によると、山東省青島市でも8月初めまでに、SFTSの重症者約20人が確認された。

★参考情報★
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