2020年8月21日滑 ニュースサイトの中国青年報によると、遼寧省本渓市の観光地「虎谷峡風景区」で19日午後1時30分ごろ、山の斜面に設置されたガラスの滑り台で観光客同士が衝突し、1人が死亡、多数がけがした。けが人は現地の病院で手当を受けているが、命に別状はないという。

 同風景区の観光開発会社、遼寧回竜旅游文化産業は、事故直前に大雨が降って滑り台の表面が濡れ、スピードがつきすぎたことが事故原因と説明している。当局が詳しい事故原因の調査を始めた。

 香港メディアの東網によると、滑り台は全長986メートルで、利用の際に料金が必要。客は特別なズボンを履いて滑り下ることになっている。手すりにつかまったり、足をふんばって速度を調節できるが、突然止まると、後から来る別の客のぶつかる恐れがある。

 業界関係者は「ガラスの滑り台は、完全に密封されてないので、雨が入りやすい。人が滑ればとまれない。大雨の時は閉鎖を検討するべきだ」と話している。

 同風景区は面積1100ヘクタール(ha)で、同社が2億1000万元(32億円)で開発した。ガラスの滑り台や空中桟道、つり橋が設置されている。

 中国では、遊園地などに置かれた長大な滑り台で、事故がしばしば起きている。昨年10月には江蘇省無錫市内の公園内で、滑り台から客多数が放り出される事故が起きた。5月には、四川省成都天府新区の遊園地の滑り台から行楽客14人が転落し、2人が死亡、12人がけがした。

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