2020年8月18日水 ニュースサイトの澎湃新聞によると、大雨のため四川省成都市の金堂県で、県内を流れる長江の支流「沱江」の水があふれて深刻な水害が発生している。沱江の金堂県の区間では17日、1949年の建国以来、最大規模の増水が観測され、多数の住宅や自動車が水没し、住民が自宅などに取り残された。(写真は百度のキャプチャー)

 成都市消防局は17日午後0時半までに、金堂県でゴムボート44隻で417人を救出したほか、1271人を避難させた。避難した住民の1人は「アパートの1階まで水没した。水道も電気も止まった。ボートで往復して、家に残る家族に食料を届けている」と述べた。

 中国青年網によると、四川省各地では14日夜から雨が降り始め15日夜から雨量が増した。徳陽、綿陽、広元、成都の各市とアバ・チベット族チャン族自治州は特に激しい雨に見舞われている。16日夜には省内の河川31本が警戒水位を変え、フウ(さんずいに倍のつくり)江、沱江、岷江、大渡河では、一部の水利施設に損害を与える水位に達している。

 四川省政府によると、17日夜、成都市中西部で記録的な大雨が降り、一部で降雨量が143ミリを記録。また、市内の大部分で秒速10メートル以上の強風が吹いた。四川省気象台は18日午前8時半、巴中、達州など5市11州などで同日夜まで大雨が続くとの予報を発表した。

★参考情報★
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今年の水害被災者6346万人、死亡・不明219人