2020年8月11日電 湖南省邵陽市当局が電動バイクの取り締まりに乗り出し、数千台を押収したところ住民が反発し、数千人が7日、市政府庁舎前で抗議活動を行った。一部住民が、政府の車両を止めたり交通警察官を殴るなどして拘束された。当局は規制を中止し、押収した電動バイクを返したという。博訊新聞網が10日伝えた。(写真は博訊新聞網のキャプチャー)

 電動バイクの取り締まりは1日から。公安や工商行政管理局など数機関が共同で、生産や販売、運転、保守などあらゆる状況で電動バイクを取り締まる活動を始めた。7日になってバイクを押収された住民数千人が政府や交通警察の庁舎に押しかけ、一部が警官らと衝突した。

 香港メディアの東網によると、住民の1人は「邵陽は公共交通が不便で、電動バイクの使用を禁じるのは、余りに人情がない」と話している。現地のネット情報によると、邵陽市の党政法委員会は、電動バイクの運転を当面許可し、押収の取りやめと返還を決めたという。

 中国では電動バイクが普及する一方、交通事故のほか、しばしば火災の原因にもなっている。昨年9月は、広西チワン族自治区桂林市で6階建てアパートで、電動バイクが火元とみられる火災があり、学生ら5人が死亡、38人がけがした。
アパートの電動バイク発火 階上に延焼し住人3人死亡 4人けが