2020年8月7日加 ニュースサイトの半島晨報によると、広東省広州市中級人民法院(裁判所)は6日、薬物製造の罪でカナダ籍の徐偉洪被告に死刑判決を言い渡した。2018年12月に中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟被告がカナダで逮捕された後、緊張が高まっているカナダと中国の関係が、さらに悪化する恐れがある。(写真は東網のキャプチャー)

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、孟被告の逮捕後、中国でカナダ人に薬物関連で死刑判決が出たのは3例目。他にカナダの元外交官とビジネスマンを「国家の安全に危害を与える罪」で逮捕するなど、拘束や判決を受けたカナダ人は少なくとも6人となる。

 カナダの司法相は、銀行に対する詐欺罪で、孟被告を米国に引き渡す準備は整ったと述べた。カナダのブリティッシュコロンビア州の裁判所は、孟被告の引き渡しに関する正式な審理を来年4月に行うことを計画している。

 米当局は、ファーウェイが香港のダミー会社を使いイランに設備を販売し、米国の対イラン制裁に違反したと主張。また、孟副会長がイランとの取引で、英金融大手HSBCホールディングスに対し、事実を隠すなどの金融詐欺を行ったとして、身柄の引き渡しを求めている。

 判決によると、徐被告は2016年10月、広州市海珠区の自宅などで、麻薬の一種であるケタミンを製造した。裁判所洪被告とともにケタミンを製造していた地元の温冠雄被告に、無期懲役を言い渡した。

★参考情報★
ーーーーーーーー
拘束1年のカナダ人2人、検察に送致 中国外務省が公表