2019年10月7日豚 シンガポール紙・聯合早報(電子版)によると、世界最大の豚生産国の中国で、6月から続く大雨による水害のため、養豚業に深刻が被害が出ている。昨年から流行しているアフリカ豚コレラ(ASF)の感染拡大のリスクも、水害により高まっており、中国人の食生活欠かせない豚の不足が深刻化する恐れが出てきた。

 ブルームバーグによると、水害による養豚業者の被害は、湖北と江西、湖南、安徽の各省で特に深刻。これら各省の豚の飼育頭数は約2000万頭に上る。洪水で養豚場の水没などが起きているが、被害状況は明らかになっていない。養豚業者のほとんどは中小規模で、損失の大きさや資金不足から多くは被災後も豚の補充を遅らせている。経営困難から子豚の投げ売りも起きており、各省の豚の飼育頭数は7月は5月に比べ7%も減少した。

 中国では昨年起きたASFで、豚の半分近くが処分された。蘭ラボバンクのアナリストは、洪水後は感染症拡大のリスクが高まるため、ASFの感染が拡大する恐れがあり、飼育頭数がさらに減るとの見通しを示した。
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