2020年7月16日上 上海市で14日夜、市内を流れる黄浦江が増水し、水位が道路面を上回ったとのうわさがSNS上に流れた。上海市政府の洪水対策部門は、黄浦江の観測点では警戒水位以下だとして否定している。ニュースサイトの中国青年網が15日伝えた。

 SNS上には「黄浦江の水面は、路面を超えた。水が堤防を超えそうなので、流れる水の量を増やそうと、黄浦江の水門4つ全部を開けた。今年の洪水は状況が厳しい。がんばれ上海」などのメッセージが掲載された。

 上海市の対策部門によると、黄浦江の黄浦江公園の観測所の現在の最高水位は3.01メートルで、警戒水位を1.54メートル下回る。また、例え黄浦江の水位が路面を超えても、洪水防止壁が高いので、危険とは限らないという。

 7月の黄浦江の平均水位は2.85メートル、最高水位は7月7日の4.54メートルで、ほぼ昨年同月並み。黄浦江の過去の最高水位は、1997年8月31日の5.71メートル。最近10年間の最高記録は5.17メートルで、どちらも台風が原因だった。

 上海市水務局の14日の発表では、上海に近い太湖は、連日、警戒水位を超えており、圧力緩和のため上海の水門2カ所を開けた。しかし、同局の責任者は「上海の河川で、警戒水位を超えたところはなく、安全な範囲に収まっている」と述べた。


★参考情報★
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湖北で長江が警戒水位超え 当局、長江中下流に警報