2020年7月15日長台湾・中央通訊社によると、長江流域で水害が拡大する中、中国本土の気象当局は14日、同日から16日まで長江流域で大雨が降るとの予測を公表した。中国が水害シーズン入りして後、7回目の大雨となる。既に警戒水位を超えている長江流域地域では、水害の脅威に直面することになる。(写真は百度のキャプチャー)

 中国紙・経済観察報によると、武漢市の都市洪水対策の専門機関、武漢市城市防洪勘測設計院の孟建軍院長は「武漢では14日から水位が低下し始めた。今後、大洪水が起きる恐れは小さい」と述べた。中国水力発電工程学会の張博庭・副秘書長は「三峡ダムは今回の洪水対策で大きな役割を果たした。長江流域の安全性は、1998年の大洪水の時より高い」と語った。

 ただ、中国紙・新京報によると、今年は間隔を置かず、頻繁に大雨が降る傾向がある。長江流域では、洞庭湖から河口まで本流の広い範囲で警戒水位を超えたほか、周辺の湖や支流でも水位が上昇。中流のハ(番におおざと)陽湖や下流の太湖で警戒水位を超えた。湖北省武漢市は、江蘇省南京市では、既に長江沿岸で各種の建物や施設が冠水しており、今後の気象状況を見守る必要がありそうだ。

★参考情報★
ーーーーーーーーーー
湖北で長江が警戒水位超え 当局、長江中下流に警報
長江上流で洪水のピーク形成 武漢で水害の恐れ