2020年7月2日湖 ニュースメディアの中国新聞網によると、6月27日から続く大雨により湖北省14市の63県で水害が発生し、198万2100人が被災し3人が死亡した。他地区への避難者も2万2800人に上る。倒壊家屋は1271戸、損壊家屋は1万0400戸、直接的な経済的損失は28億8500万元(約440億円)に達した。

 台湾メディアの風伝媒によると、長江に沿う湖北省宜昌市では、大雨に加えて、三峡ダムと葛洲ダムの放水により洪水が発生。市街地に水が流れ込んで車が押し流されたり、住宅が孤立して住民が救出されなどしている。宜昌市では6月27日までに12人が死亡、10人が行方不明になった。また、湖北省襄陽市でも深刻な水害が起き、水に浸かった送電線のため感電死するケースも出ているという。

 襄陽市の住民によると、長江の水害シーズンは通常7~8月だが、今年は水位が異常に高い。また現在、三峡ダムと葛洲ダムが全力で放水を行っており、今後、湖北省都の武漢市でも洪水が起きる恐れもある。

★参考情報★
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洪水対策徹底、習主席が初の指示 被災者1300万人超
26省に水害拡大 1256万人被災、64万人避難