2020年6月29日洪 北米の中国語ニュースサイト、世界日報によると、中国西南部と長江流域で大雨による水害が深刻化していることに絡み、習近平国家主席は28日、「一部地区の状況は極めて厳しい」として徹底的な対策を指示した。一連の水害で習主席が対策を指示したのは初めて。(写真は世界日報のキャプチャー)

 経済メディアの財新網によると、26日現在、水害が発生している省・自治区・直轄市は26で、被災人口は1374万人。死者・行方不明者は81人で、住宅倒壊は約1万戸、直接的な経済的損失は278億元(約4180億円)に上る。

 うち重慶市では、長江の支流であるキ(其の下に糸)江で、現地の水文観測所が発足した1940年以降では最悪の洪水が発生し、住民約10万人が避難した。住民の1人は「約4000人が死亡した、1998年の洪水以降で最も被害が大きい」と話している。隣接する貴州省でも各地で洪水が起き、少なくとも3人が死亡した。

 世界日報によると、長江流域で洪水が深刻化するに伴い、重慶市と湖北省にまたがる三峡ダムについて、決壊の恐れがあるとの憶測情報がネット上に多数掲載されている。中国水力発電工程学会の張博庭・副秘書長は「悪意あるデマだ」と一蹴。「ダムは堅固だ」として、安心するよう呼びかけた。

 張副秘書長によると、三峡ダムの「正常貯水水位」は175メートル、「洪水防止水位」は145メートル。6月8日現在、三峡ダムの水位は145メートルまで落ちており、なお200億立方メートルの貯水余力があるという。


★参考情報★
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重慶各地で深刻な水害 当局は情報規制か