中国当局はこのほど、中国が2億3,000万米ドルをかけ東シナ海と南シナ海の海底に水中カメラ、センサー、レーダーなどの機器を設置し観測網を構築すると報じた。5年間で完成の見通しだ。中央社が7日伝えた。

 中国当局は「海洋研究の促進」を目的に掲げているが、欧米の軍事専門家は観測網の構築が軍事的支配を強化するためとみている。中国中央テレビ局も観測網について「国防、災害などその他の目的にも役立つ」と報じた。

 中国当局によると、観測網はあらゆる気象条件下でもリアルタイム、高解像度で行われ、データは上海に伝送される。

 英紙は、中国の海底観測網の構築は陸海での版図拡大の意図の表れで、1930~40年代に日本が太平洋で拡張政策を行って以来のことになると指摘した。 

 英紙によると、中国海軍の活動拡大に対し、海上自衛隊と米海軍は沖縄を拠点に南西諸島をカバーするSOSUS(音響監視システム)網を構築。東シナ海と黄海から太平洋に入る中国潜水艦の動向を監視している。


東アジア戦略概観2017
防衛省防衛研究所
アーバン・コネクションズ
2017-04-17