2020年5月27日印 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国とインドの国境紛争は現地での両国軍の交渉が行き詰まり、複数の地点で小競り合いが起きている。さらに深刻な衝突が起きる可能性も出てきた。(写真はVOAのキャプチャー)

 インド・メディア「スワラジャ」などによると、両国が争う国境線は3488キロあり、カシミール地方・ラダック高原のガルワン川を実効支配線としている。現地で交渉を行ったが進展がなかった。インド軍はガルワン渓谷やパンゴン湖周辺の兵力を増強。中国軍も約2000人を増派し、施設の強化を進めている。

 中印軍の兵士は5月5日、パンゴン湖周辺で対立。互い領土侵犯を非難し合い、けが人も出た。9日にはシッキム州北部でも類似の小競り合いが起きた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中印両軍の緊張の高まりは、中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」に対抗し、インドが国境付近で道路建設を始めたため。両軍とも、現地に野営地を設営しており、対立が長期化する恐れがある。

★参考情報★
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