2020年5月22日潜新型コロナウイルスの集団感染が起きている、吉林省吉林市衛生健康委員会は22日、前日に新規患者2人を確認したと発表した。同市の患者は計47人(重症者3人)、退院患者が21人、死者は1人となっている。(写真は東網のキャプチャー)

 ニュースサイトの中国新聞網によると、吉林市の新型コロナ治療の指定病院、吉林医薬学院付属病院の曹志友院長は「吉林の患者は、武漢(湖北省)の例と異なり潜伏期が長い」と述べた。

 吉林市内の舒蘭市で今月7日、地元公安局の洗濯作業員の女性(45)が新型コロナに感染。その後、女性の親族ら関係者に感染が広がった。同病院は、吉林市政府から新型コロナ患者の受け入れ病院に指定され、15日に入院患者を他に移した後、3日間で病室や施設、通路の改造を終えた。新型コロナ専用に、重症患者用の50床を含む338床を用意した。

 曹院長によると、中国の新型コロナ感染拡大の発端となった湖北省武漢市の患者に比べ、吉林、黒竜江の両省の患者は潜伏期が長い。院長は「ある患者は6回目の検査で陽性とわかった。把握が難しいため、抑え込みがうまくいかない」と述べた。さらに「吉林の患者の遺伝子配列はまだはっきりしない。一層の研究が必要だ」と述べた。

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