広東省肇慶市内の四会市で17日、工業廃棄物処分場の建設に反対し、住民数万人が抗議の街頭デモを行った。警察はデモ隊とにらみ合いを続けた後、鎮圧に乗り出し数十人を連行した。その後、四会市政府は18日、建設事業の中止を発表した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 四会市政府は、年間処理量10万トンの工業廃棄物処理センターの建設を計画。廃棄物には危険物が含まれていることが分かり、住民が13日から抗議活動を始め、17日に拡大した。 肇慶市ではこれまでにも、ごみ焼却処分場の建設をめぐり、抗議デモがしばしば発生、一部は警察などとの激しい衝突に発展した。

 四会市の施設は投資額5億6000万元。敷地面積は17平方メートルで、広東省肇慶、仏山などの工業廃棄物を受け入れる予定だった。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/5-03192017124622.html