広東省広州市を拠点とする新聞社で、著名経済紙「21世紀経済報道」などを発行する「広東二十一世紀伝媒股フェン有限公司」の劉健東総経理が12日午前、広州市内でビルから転落死した。原因は調査中という。澎湃新聞網などが12日伝えた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、社内ではうつ病による自殺との見方が出ている。また、当局による最近の厳しい言論抑圧が原因との指摘もある。

 また2014年、スキャンダルを報道する脅して企業に広告費を要求する恐喝事件で同社の経営幹部や編集者らが逮捕される事件が起きたことも、劉氏のうつの原因になったとの分析も出ている。

 劉氏は1971年生まれ。同業の親会社、南方報業伝媒集団が発行する「南方日報」で長年勤務し、「南方日報特集センター」主任などを務めた。

 広東二十一世紀伝媒股フェン有限公司」は、21世紀経済報道のほか、21世紀商業評論、商務旅行など著名紙や雑誌を発行している。



 



(参考)http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/meiti/xl2-12142016102304.html