香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、消息筋の話として、広東省恵州市に本部を置く解放軍第42集団軍の陳傑少将が、大量の睡眠薬を飲んで自殺したと報じた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が21日伝えた。

 同紙によると、自殺の原因は不明。消息筋によると、陳少将は、先に新設された「南部戦区」の副政治委員への就任が決まっていたが、その後、取り消された。陳少将の葬儀は13日、既に深セン市で行われた。

 解放軍高官の自殺は、今年8月に入り3人目。13日には、海軍の後方勤務部門管理機関「後勤部」の李輔文大佐がビルから飛び降り自殺した。

 博聞網などによると、陳少将の自殺は8月5日。陳少将は54歳で1976年に入営した。1993年には、解放軍の香港駐在部隊の結成に参加し、香港返還時は中英両部隊の移管と解放軍旗掲揚の式典を現場で指揮した。

 解放軍内部では最近、第2波の汚職摘発活動が進行中で、陳少将の自殺も関連があるとされる。同紙は、これまでのところ関連を示す証拠はないと報じた。

 報道によると、現在、元空軍政治委員の田修思上将が規律違反で調査を受けている。大将と中将の中間に当たる高位の「上将」の摘発は、最高軍事機関、中央軍事委員会の郭伯雄、徐才厚の両前副主席に次ぎ3人目となる。



 



(参考)http://www.voachinese.com/a/pla-chenjie-sucide-20160821/3473651.html