香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国版の全地球測位システム(GPS)「北斗」が大幅に改良され、領有権をめぐる争いが続く南シナ海の情報収集がさらに効果的に行えるようになった。台湾中央社が20日伝えた。

 北斗の簡易版システムは、中国本土で販売されるスマートフォンに搭載されている。高度な精密版は、中国当局が情報収集に活用を始めた。

 中国衛星導航系統管理弁公室の冉承主任が先ごろ記者会見し、簡易版の測位精度は現在は10メートルだが、将来はセンチ単位に改良されると述べた。例えば、スマホでタクシーを呼んだ場合、位置を知らせなくても、正確に自分がいる場所に来てもらえるようになる。

 香港紙によると、北斗は米国のGPSと異なり、利用者は端末から直接、衛星と通信して、情報収集することが可能。冉主任は「中国沿岸部の漁船4万隻に北斗の端末が設置された」と述べた。

 南シナ海の中国の灯台も、北斗により遠隔操作が可能となっており、中国による関連海域の監視能力が強まった。例えば灯台付近を航行する各船舶の情報が直ちに北京に送られる。中国漁船がトラブルに巻き込まれれば、当局は迅速に対抗措置を行える。

 



(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201606200395-1.aspx