中国国家海洋局はこのほど、国連の承認を経て、南シナ海に津波警報センターを建設していることを明らかにした。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 同局の王宏局長によると、同センターの施設の建設が進行中だが、周辺国に対する津波に関する情報提供を既に始めた。王局長は「南シナ海の周辺国と協力し、平和と友誼の海をつくり上げたい」などと述べた。

 ロイター通信によると、同センターの建設は、、南シナ海での権益拡大を狙う、中国の試みの1つ。中国が領土面での主張を強め、海軍の近代化を急いでいるため、南シナ海周辺の緊張が高まっている。

 中国は、各国が領有権を主張する南シナ海の岩礁に人工島を造成しているが、民間の調査活動の推進と海難救助のためで、周辺国の利益にもなると主張している。

 報道によると中国は、南シナ海西沙諸島の永興島(ウッディー島)に地対空ミサイルを設置した。中国国防部は16日「西沙群島は中国の領土で、防衛施設の設置は合法的な権利だ」と述べた。



(参考)http://www.voachinese.com/content/voa-news-china-says-opens-south-china-sea-tsunami-alert-center-20160316/3239982.html