中国で地下キリスト教会の信者が増加を続ける中、当局が近く「キリスト教の中国化」と題し、管理強化に向けた秘密会議を開く。英紙を引用しVOA中国語版が18日伝えた。

「キリスト教の中国化」をテーマとする会議は2012年3月、北京大学宗教文化研究所と中国社会科学院の共催で初めて開かれた。宗教学の専門家20人のほか、中国共産党統一戦線部と国家宗教事務局の担当者が出席した。その後も、毎年開かれている。

海外留学中の中国の神父、呉莫氏は「キリスト教の中国化」とは、中国政府による宗教の管理と指導を強調する概念だと評している。

宗教関係者によると、中国当局による地下キリスト教信者の弾圧は、教義が理由ではない。信者が急増して政治勢力の形成につながり、共産党の統治を脅かすことを懸念している。

米シンクタンクのピュー研究所によると、中国のキリスト教徒の数は6700万人。宗教学者の推計では1億人を超え、毎年7%ずつ増加している。

2013年以来、中国当局は浙江省で十字架の撤去運動を進めており、これまでに教会1200カ所で撤去が行われた。



(参考)http://www.voachinese.com/content/guardian-china-to-hold-conference-on-sinification-christianity/3062179.html