2020年4月2日華中国国家衛生健康委員会は1日、新型コロナウイルスの無症状感染者数を発表した。3月30日は1541人、31日は1367人で、累計患者数8万1554人に占める割合は小さい。しかし、内外の他の機関は異なる推計を公表している。台湾・中央通信社が伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 香港大学と広東省の研究結果では、中国の無症状感染者は感染者全体の40%を占める。3月20日発行の科学誌・ネイチャーに掲載された論文は、無症状感染者と軽症者が感染者全体に占める割合は60%に達すると指摘した。

 香港紙・サウス・チャイナ・モーニング・ポストは3月23日、中国の内部文書をもとに、無症状感染者は2月末の時点で4万3000人に上った報じた。

 中国の感染症対策の権威で、国の研究機関、中国工程院の鐘南山氏は、中国で新たに確認される患者数が減少しているとして中国には、大量の無感染症感染者はいないと述べた。

 一方で、上海の復旦大学付属華山病院感染科の張文宏主任は「現在の最大のリスクは無症状感染者だ」と指摘。迅速に検査しないと爆発的な市中感染が起きると警告している。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、張主任は3月中旬に発表した文書で、中国は海外からの感染拡大リスクに直面しており、今年夏までに感染拡大が終息することはもはやありえないと指摘した。

 張主任によると、来年春に再び感染のピークが訪れ、その後、沈静化する。1~2年、感染拡大と縮小が繰り返されると見るのが自然だという。



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