2020年3月9日経米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、新型コロナウイルスの感染拡大で中断していた、中国の経済活動が徐々に回復を始めている。しかし、世界的な完全拡大が中国経済にとって新たな脅威となっている。今年1~3月期の経済成長はゼロになるとの指摘もある。(写真はVOAのキャプチャー)

 野村証券が9日発表したリポートでは、8日現在、事業を再開した中国企業は61.6%で、中国全土の経済活動は74.1%が回復した。

 交通省によると、各省間や都市内の交通規制は緩和されており、出稼ぎ労働者は4月初めまでに職場に戻るよう求められている。既に春節(旧正月)の連休開け後、3億人が職場帰った。中国城市軌道交通協会によると、中国各地の地下鉄の乗客数は3月2~8日の週は延べ1500人で、前週比で46.5%増えた。

 中国の各港湾では、春節(旧正月)の連休後、人手不足から貨物が滞留している。しかし、専門家は「滞留した貨物の処理が終わった後、海運は再び落ち込むだろう」と述べた。 中国税関の8日の発表だと、1~2月の中国の輸出額は前年同期比17.2%減の2925億ドル、輸入額は4%減の2995億ドルで,70億ドルの赤字となった。

 ロイター通信によると、エコノミストは中国の今年1~3月の経済成長率が3.5%で、2019年の10~12月の6%に比べて大幅に落ち込む見通し。エコノミスト40人に尋ねたところ2人は1~3月の経済成長がゼロになるとの見方を示した。4~6月については、1~3月の反動で5.6%に戻るとの見方が出ている。

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