2020年2月18日鐘 香港メディア東網の18日の報道によると、国家衛生健康委員会で高級専門家チームの責任者、鐘南山氏は17日、湖北省武漢市の専門家とともに、新型コロナウイルス肺炎患者の遠隔診断を行った際、2月中旬から下旬に、同ウイルスの感染拡大がピークを迎えるとの見方を示した。(写真は東網のキャプチャー)

 ただ、鐘氏は「ピークを迎えることは、感染状況の好転を意味しない。新型コロナウイルスの患者は、SARS(重症急性呼吸器症候群)より治療が難しい」と語った。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、世界保健機関(WHO)のテドロス事務総長は17日、中国で新型肺炎の新たな患者が減っているが、感染拡大の減速を意味しないと述べた。事務総長は「患者の減少が続くとみるのは時期尚早で、いかなる事態も起こり得る」と語った。

 WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン医師は、中国での感染状況について「さらに拡大する恐れがある。ただ、湖北以外で影響を受けているのは、非常に少なく、一部の人々に限られる」と指摘した。

 国家衛生健康委員会によると、WHOの専門家が17日、北京、広東、四川を視察した。ただ、患者が最初に出た湖北省武漢市には立ち寄っておらず、海外からは中国当局が実情を隠そうとしているとの疑念の声が挙がっている。

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