2020年1月21日肺 湖北省武漢市で多発している新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎について、国家衛生健康委員会は21日、同委員会専門家チームのトップを務める鍾南山氏が20日午後、行われた記者会見で、「ヒトからヒトへの感染は証明された。医療関係者の感染も確かめられた」と語ったと公表した。(写真はVOAのキャプチャー)

 鐘氏によると、新型コロナウイルスの感染源は当初、武漢市の海鮮市場内の野生動物市場と思われていたが、市場閉鎖後も感染が起きている。ヒトとヒトの間で感染が起きたことは確実だという。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、世界保健機関(WHO)西太平洋地区主任の葛西健氏も「最新の感染例の情報から、現在、ヒトとヒト間の感染が続いている可能性がある」と述べた。WHOは、これまでにも「ヒト・ヒト感染」が起きたとの見方を示しているが、明確な証拠は示してない。
 
 香港大学公共衛生学院の朱華晨福教授は、医療関係者が感染したこと、既に「スーパー・スプレッダー」が出現したことを示すと指摘した。家庭、病院、住宅地区で爆発的な感染が起きれば、ヒトとヒトの間の感染が起きた可能性高いという。武漢市衛生健康委員会は20日、医療関係者15人が、新型コロナウイルスに感染したと発表している。