2020年1月14日火 ニュースサイトの新京報網によると、広東省珠海市の珠海高欄港経済区にある石油化学会社、長煉石化設備有限公司の工場で14日午後1時40分ごろ、爆発炎上事故が起きた。消防車40台と隊員200人が現場に急行したほか、広東省消防救援総隊が、広州、仏山、江門など周辺各市から応援の5隊を現場に派遣した。けが人の情報はない。(写真は東網のキャプチャー)

 新京網によると、同社は、投資会社、深セン埃森新能源集団(広東省深セン市)の子会社。アレーンなど石油化学製品を製造している。2015年にも大規模な火災を起こした。この際もけが人はなかった。また、当局が昨年7月に行った安全操業のための立ち入り検査で、15件の問題点があるとの指摘を受けた。

 中国経済網によると、中国では19年3月に、江蘇省塩城市響水県の化学メーカー江蘇天嘉宜化工有限公司で78人が死亡、566人が重軽傷を負う惨事が起きた後、広東省応急管理庁は省内の工場に対し安全総点検を実施。3社に閉鎖を命じたほか、長煉石化設備有限公司を含む8社に対し、違法操業の疑いで取り調べを行った。

 中国では江蘇省塩城市響水県の大事故の後も、化学工場の爆発や火災事故が頻発している。昨年12月16日には、広東省広州市の広州市衛斯理化工科技有限公司で火災があり作業員4人が病院に運ばれた。同月4日には、浙江省嘉興市内の染色会社の工場で汚水タンクが爆発し、20人が死傷。10月には浙江省寧海県の化学品メーカーの工場で爆発があり19人が死亡した。

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