2020年1月9日枯 江西省西部にある中国最大の淡水湖「ハ(番におおざと)陽湖」の平均水位が6日、7.78メートルに低下した。同湖では平均水位が8メートル以下となる「超渇水期」が39日間続き、過去10年間で最長となった。澎湃新聞が7日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 ハ陽湖の水位は19年11月29日、8メートルを割り込む「超渇水期」入りした。同湖の超渇水期の開始は、1951~2018年の平均では12月末で、今季は1カ月早かった。現在の湖面の面積は290平方キロで、満水期の10分の1に縮小した。

 江西省水利庁は、上流域の状況や降雨の見通しから、ハ陽湖の水位低下は今後も続くとみている。

 ハ陽県林業局によると、渇水の影響で、同湖では今季、ハクチョウなどの渡り鳥の姿が見られなくなっている。小型イルカのスナメリの観測数も極端に減たという。

 水利省によると、中国では昨年末から全国規模で干ばつが発生。特に南方地区の江西、安徽、湖北など6省・直轄市で干ばつが深刻化しており、住民や家畜の飲み水不足が起きている。

★参考情報★
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