2020年1月8日蔵米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、四川省カンゼ・チベット族自治州石渠県で、地元のチベット人による抗議活動が続き、軍・警察が厳戒態勢を敷いている。インド在住の石渠県出身の僧侶で、石渠県同郷会の広報担当者は6日、RFAに、昨年11月24日から今月3日までに、僧侶ら30人以上が拘束されたことを明らかにした。(写真はRFAのキャプチャー)

 広報担当者によると、石渠県では昨年11月初旬から中旬にかけ僧侶を含むチベット人が抗議活動を行い、数人が拘束された。その後も今月にかけて抗議活動が続き、拘束者がさらに増えた。

 被拘束者は「愛国思想教育」を強制されているほか、スマートフォンの点検、自宅の捜索などを受けた。現地では完全武装の兵士と警察官による厳しい警戒が続いている。

 別の同県出身者によると、現地は緊張状態が続き、地元チベット人は監視を恐れて、電話やネットで状況を伝えられない状態。当局はSNSを全面規制しているほか、私服警察官や協力者が、商人などを装って僧侶らチベット人への監視を続けているという。

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