2019年12月13日馬 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、マレーシア海上法執行庁(MMEA)は、米国の対イラン制裁の対象となっている、香港の船会社、崑崙船務有限公司所属のオイル・タンカー「Silvana3」が臨検を拒否したと公表した。(写真はVOAのキャプチャー)

 Silvana3は5日、マレーシア西海岸のクアラクラウ沖に停泊中、MMEAの係官が近づき、はしごを下ろし臨検を受けるよう指示したが拒否した。MMEAがフェイスブックに掲載したコメントによると、その後も数回、はしごを下ろすよう命じたが聞き入れず、錨を上げて出港した。

 MMEAによると、同船は無許可で投錨していた。当該船と判明すれば押収するはずだった。しかし、MMEAのコメントは船会社にも、米国の制裁対象であることも触れていない。また、ロイター通信がMMEAに詳細を取材した後、コメントは調査中を理由に削除された。

 中国の業界サイト、国際船舶網によると、米財務省は今年9月、イランから原油を買っていたとして、中国系の海運会社6社と中国人5人を制裁対象に含めると発表した。この中に、香港と上海を拠点とする香港崑崙船務有限公司が含まれていた。

★参考情報★
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