2019年12月2日化 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、広東省茂名市内の化州市文楼鎮で、「ヒューマン・エコパーク」の名目で計画されていた火葬場建設に反対し、住民が大規模なデモを行った。文楼鎮政府のトップが1日、計画の撤回を宣言し、11月28日から4日間続いたデモは収束する見通しだ。(写真は博訊新聞網のキャプチャー)

 香港蘋果日報によると、化州市政府は葬儀場と火葬場建設の計画を隠し用地収用を進めていた。計画を知った住民が28日、同市政府前で平和的なデモを行ったが、警察に行進を阻止されて衝突に発展した。住民側は木や竹で路上にバリケードを築いたほか、警察車両を横転させるなどエスカレートした。機動隊が出動し、催涙ガスと放水で鎮圧を図り、29日までに住民約200人を拘束した。

 参加者その後も警察の権力乱用に対する調査、拘束者の釈放、収用した火葬場建設用地の緑化など5つの要求を掲げた。当局は30日に態度を軟化。拘束した住民を釈放し、1日に計画を永久に中止すると発表した。香港蘋果日報によると、住民は「香港のようだ」と話しており、香港の反政府デモの影響もみられた。

 ニュースサイトの博訊新聞網によると、化州市では5年前にも麗崗鎮で火葬場の建設計画に住民約1万人が連日抗議し、市政府に計画を撤回させた。


★参考情報★
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