2019年10月25日交上海市中心部の普陀区にある大渡河路と金沙江路の交差点で24日午前9時25分、赤信号を無視した乗用車が横断歩道の歩行者に突っ込み、5人が死亡、9人がけがした。警察は、乗用車を運転していた地元の男(63)を拘束した。男もけがし、病院で治療を受けている。ニュースサイトの中国経営網が伝えた。

 警察によると男は同日9時ごろ、上海市内の息子の家を車で出発。普陀区の大渡河路と怒江路の交差点に、赤信号を無視して進入し、タクシーと女性が乗る電動バイクに接触した。男はスピードを上げて逃走を図り、大渡河路をそのまま走り続け、金沙江路との交差点で再び赤信号を無視。横断歩道を渡る歩行者の集団に突っ込んだ。  

 現場は、地下鉄「大渡河路駅」の1号出入り口近く。事故当時は通勤時間帯で、多数の歩行者が横断していた。出勤途中だった理髪店の男性店員(19)は「通りの真ん中まで来た時、ごう音が聞こえた後、白い乗用車がスピードを上げて横断歩道に入ってきた。老人が乗った電動バイクがはねられるのが見えた」と話している。  

 店員によると、乗用車は電動バイクをはねた後、歩行者の集団に突っ込み、さらに白色のSUV(スポーツ用多目的車)にぶつかったという。  

 中国では車が暴走して、歩行者らをはねる事故が多発している。9月には、浙江省杭州市で乗用車が電動バイクに相次ぎ衝突し多数がけがした。6月には四川省自貢市で、乗用車が電動三輪車に追突後に歩道に乗り上げ5人が死傷した。

★参考情報★
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杭州の街路で車暴走 電動バイクの女性ら多数けが 浙江
乗用車が歩道暴走 1人死亡、4人けが 四川
飲酒運転車が歩道を暴走 歩行者ら2人死亡、3人けが 広西