2019年9月26日揚 中国軍初の強襲揚陸艦が25日、上海で進水式を行った。排水量4万トンは世界第3位で、米国の強襲揚陸艦とほぼ同じ。中型の航空母艦並みにヘリ30機を搭載できる。中国政府系メディアの環球時報は、軍事専門家の発言を引用し「台湾独立派と海外敵対勢力に対する厳かな警告だ」と報じ、強襲揚陸艦が台湾と米国を意識したものであることを指摘した。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が同日伝えた。

 強襲揚陸艦は「075型」といい、中国人民解放軍が3隻の建造を造船会社の「上海滬東中華造船廠」に発注した。25日に進水式を行ったのは1号艦で、10月1日の中国建国70周年に合わせたものとみられる。中国軍は、上陸作戦の能力に限界があったが、075型の就役で大幅に向上しそうだ。 

 専門家によると、中国海軍の意図は東シナ海と南シナ海における制海権の強化。台湾の厳徳発国防相は25日、立法院(国会)で議員の質問に答弁し「075型により、海外の遠い場所に兵力を投入できる。中国軍の上陸作戦能力は向上する」と述べた。

 香港メディアの東網によると、075型は長さ750メートル、幅30メートル。排水量は米軍のワスプ級強襲揚陸艦の4万0500トンとほぼ同じ。海上自衛隊の護衛艦、いずもの2万1000トンを大きく上回る。


★参考情報★
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