2019年9月20日朝 香港メディアの東網によると、山西省太原市にある中国のカトリックの聖地として知られる「七苦山聖母堂」で、当局が建物の1つ「上天之門」の撤去を命じたところ、周辺の信者約1万人が礼拝のため殺到する騒ぎが起きた。(写真はラジオ・フリー・アジアのキャプチャー)

 関係者によると、当局は8月26日、太原教区の司教に対し、土地の不法占拠を理由に「上天之門」を5日内に撤去するよう命じた。撤去は10月以降に延期されたが、信徒約100人が礼拝に訪れ撤去をしないよう求めた。15日には当局が周辺道路を閉鎖したが、約1万人が駆けつけた。

 七苦山聖母堂は、太原市中心部の南約30キロの洞児溝堂地区にあり、19世紀に造られた。山西省のカトリックの礼拝所としては最古で、毎年数千人が訪れる。

 中国当局は全国で、宗教活動の規制を強めている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、七苦山聖母堂でも昨年10月、入り口にあった天使の像や十字架が撤去された。

★参考情報★
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