2019年7月26日貿 米ホワイトハウスは24日、米中貿易交渉が30日に再開すると発表した。発表によると、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が上海を訪れ、米中通商関係の改善を図る。中国側は劉鶴副首相が代表を務める。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が24日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 発表によると、交渉では知的財産権、技術の強制移転、非関税障壁、農業、サービス業、貿易赤字のほか、合意内容の実施問題などについて話し合う。

 ただ、今回の交渉で両国が合意に達する可能性は小さい。ムニューシン財務長官は24日、経済ニュースのCNBCの取材に対し「まもなく始まる貿易交渉であらゆる問題が解決することは期待していない。しかし、両国代表が元首の支持で新たに交渉を行うこと自体が重要だ」とのべた。一方で「合意までには、さらに多くの交渉を行うことになる」と語り、交渉が長期化するとの見通しを示した。

 トランプ大統領も先に「真に良い合意に達するのでなければ、急がない」と述べた。大統領は、中国の今年第2四半期の経済成長率が27年ぶりの低水準になったことについて、米国の圧力の成果だと指摘。中国が長年続いた不公正な貿易のやり方を改めたことの反映との見方を示した。


★参考情報★
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