2019年7月19日越米国のシンクタンク「C4ADS」と戦略国際問題研究所(CSIS)は17日、南シナ海のベトナムの排他的経済水域(EEZ)内にある石油天然ガス田周辺で、ベトナムと中国の船が数週間にわたりにらみ合いを続けているとのリポートを発表した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカが同日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 
 C4ADSによると、中国の探査船「海洋地質8号」が南沙(スプラトリー)諸島周辺で探査活動を始めたため、ベトナムは艦船9隻を出して追跡と監視を行っている。中国側は海警局が船3隻を出し海洋地質8号を護衛している。

 CSISによると、中国の「35111号海警船」が、ベトナム船を威嚇した。ベトナム船は、日本がロシアの石油会社にリースした石油プラットフォームに物資を供給していた。

 同じ海域でスペイン企業が、ベトナム政府から探査を許可されたが、中国の圧力で2017年に活動を中断した。

 ベトナム外務省は16日「ベトナムの許可を得ず領海で行う一切の活動は、国際法違反だ」とのコメントを発表した。中国外務省の耿爽副報道局長も12日「中国は南シナ海の主権と海洋権益を断固として守る」と述べたが、具体的な説明はしなかった。


★参考情報★
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