2019年7月01日拉湖北省武漢市中心部の武漢市政府庁舎前で28日、ごみ焼却施設の建設に反対する同市新洲区の住民約1万人がデモを行った。警備の警官隊と衝突が起き、住民側数人が負傷した。香港メディアの東網が29日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 武漢市政府は新洲区の「陳家冲循環経済産業園」での施設の建設を計画している。住民は、施設からダイオキシンなどの有害物が発生し、健康被害の恐れがあるとして反対していいる。住民は23日にもデモを行ったが、28日に規模が拡大した。

 住民によると、新洲区には10年以上前から使われている、約67ヘクタール(ha)のごみの埋め立て場があるが、約8キロ離れた場所でも悪臭がする。不動産の価値に影響するとして、住民が閉鎖を要求。当局が代わりにごみ焼却施設の建設を計画している。

 住民によると、当日は警官隊と住民が数回にわたり衝突し、参加者の一部が殴られて連行された。夜に入り参加する住民が増え、市政府庁舎前の道路をふさいだ。午後9時ごろ機動隊が出動し、警棒でなぐりながらデモ参加者を排除した。

 中国ではごみ処理施設に反対する住民デモが、散発的に発生。6月半ば広東省雲浮市郁南県で、政府が建設を強行しようとして住民約2万人が抗議。政府が計画を撤回した。


★参考情報★
ーーーーーーーーーーーー
政府がごみ施設建設断念 住民2万人が反対デモ 広東
マンション所有者数百人がデモ 下水処理設備に反対 深セン
ごみ焼却場に住民が反対行動 警官隊と衝突でけが人か-福建