2019年6月26日銀 米紙ワシントン・ポストは24日、米裁判所が、北朝鮮に対する制裁違反の調査で召喚状を拒否したとして、中国の大手3銀行に対し侮辱罪の判決を言い渡したと報じた。うち1行は米司法長官か商務長官の判断で、米金融システムから遮断される恐れがあるという。米公共放送ボイス・オブ・アメリカが25日伝えた。(写真は星島日報のキャプチャー)

 裁判所は3銀行の名前を明らかにしていないが、判決内容と2017年の資産差し押さえ訴訟の内容から、中国交通銀行、中国招商銀行、上海浦東発展銀行の3行とみられる。

 米司法省は17年の訴訟で、これら中国3銀行と香港の企業1社が共謀していたと指摘。この香港の企業が、制裁対象の北朝鮮の朝鮮外貿銀行のため1億ドル以上を資金洗浄(マネーロンダリング)したと訴えていた。

 香港メディアの東網によると、中国外務省の耿爽副報道局長は定例記者会見で「中国は国連安保理決議を真面目に履行してきた。また、中国の銀行の海外出先機関に対し、法律遵守を求めている。同時に、米国が中国企業にロングアーム管轄権を行使することには反対だ」と述べた。


★参考情報★
ーーーーーーーーーーーー
米中首脳、G20で会談へ 貿易紛争の解決法探る
3000億ドル中国商品に制裁関税 米政府、G20後に判断
米制裁関税は「経済テロ」 中国外務次官が過激批判