2019年6月24日朝 中国の習近平国家主席は21日、2日間の北朝鮮訪問を終え、平壌から北京に戻った。中国政府系メディアは「中朝友好の新たなページを開いた」と報じたが、焦点の北朝鮮の非核化には触れなかった。外国メディアは、訪朝の中身は乏しいものの、中国、北朝鮮ともそれぞれ外交面の利益を得たと報じた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 英BBC放送は「今回の訪朝は、実質的な中身より象徴的な意味が大きい。両国とも、それぞれに必要なものを得るための選択だった」と報じた。

 米紙ニューヨークタイムズは、習主席は今回の訪朝を通じ、北朝鮮の核に対する中国の影響力の大きさを米大統領に誇示することを狙った。北朝鮮側も、中国の助力により制裁の緩和を目指した。専門家は「中国が国連安保理の制裁撤回で努力することはない。しかし、中国の経済界に北朝鮮とのビジネスを促すだろう」と述べた。


 ロイター通信は「習主席は今回の訪朝で、米中関係が悪化する中、重要なカードを持っていることを示した」と伝えた。

★参考情報★
ーーーーーーーーー
●習近平主席が平壌到着 北朝鮮は最高レベルの歓迎
金委員長の列車で交通混乱 ネットに恨みの声、中国当局削除
習主席の北朝鮮訪問取りやめ 中国がナンバー3の栗戦書氏の派遣発表