米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは25日、中国の習近平国家主席の歩く姿に異常がみられ、健康状態に対する憶測を呼んでいると報じた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が同日伝えた。

 同紙によると、習主席が先に、訪問先の欧州で、儀仗隊の閲兵や観光地の散策で歩いた際、足を引きずる様子がみられた。また、フランス大統領との会談の際、両手で椅子をつかんでようやく座るなど、行動が不自由なもようだった。

 中国政治は不透明なため、政治家や官僚の姿や発言が、政権内部の動きを知るための手がかりとなる。同紙は、身体の異常で習主席の執務が不可能になれば、政権内で権力闘争が起きる可能性があるため、海外のチャイナ・ウォッチャーを心配させていると報じた。