2019年4月24日独米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国海軍創設70周年を迎えた23日、山東省青島市沖の黄海にロシアや日本など13カ国の艦艇18隻を招き、習近平国家主席が出席して国際観艦式を開いた。中国海軍は最新鋭の1万トン級大型駆逐艦「南昌」を初公開したほか、航空母艦「遼寧」を航行させて戦力を誇示した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、中国海軍からは艦艇32隻、航空機39機が参加した。戦略ミサイル「長征10号」搭載の原子力潜水艦も加わったが、中国初の国産空母は現れなかった。

 RFAによると、中国の海上戦力の誇示を、各国は複雑な心境で見守った。ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)は、独紙ターゲスシュピーゲルを引用し「中国の隣国の多くは、中国海軍が戦力拡大を続けていることを憂慮している。南シナ海と東シナ海で中国は日本、ベトナム、フィリピンと島の領有権をめぐり争っている」などと伝えた。

 南シナ海の問題などで中国と対立する米海軍は、艦艇の派遣を見送り、海軍大佐が22日行われた祝賀活動とレセプションに出席した。中国海軍創設60周年の国際観艦式の際、米海軍は駆逐艦を派遣した。


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