2019年4月19日聞 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は18日、世界180カ国・地域の報道の自由度ランキングを発表した。中国は昨年より1位ランクを下げ177位。下から4位だった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が同日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)
 RSFは、中国とベトナムが国内メディアの報道の自由を規制し、当局と異なる視点で報道しようとするジャーナリストらを抑圧していると批判。中国が昨年、憲法を改正して習近平氏が終身国家主席になったことにも触れた。

 中国では記者とブロガー65人を監禁。ベトナムは記者や文筆家30人を拘束している。中国は、インターネットの監視が極めて厳しく、ネット上の発言や情報発信だけで市民が拘束されている。RSFのダニエル・バスタード主任は「中国の報道の自由は一貫して低いが、最近ますますひどくなった」と話している。

 RSFによると、中国が自国駐在の外国人記者の報道を規制するだけでなく、国際的にも中国が主導する報道秩序を打ち立てようと努力している。中国式の報道検閲や自己規制は、アジア太平洋地区の他の非民主的な国家・地域の手本になっている。

★参考情報★
ーーーーーーーーーーーー
米議会が中国人権リポート 中国政府が強権化 新疆で「空前の弾圧」と非難
新疆問題報道の米記者、ビザ更新されず国外退去
世界報道の自由ランキングで、中国またワースト5位、マップで「黒」