2019年4月17日比 米公共放送ボイス・オブ・アメリカは16日、過去3年、中国と友好的な関係を続けてきたフィリピンが、米国との同盟関係の回復に乗り出したと報じた。ドゥテルテ政権が、南シナ海の領有権をめぐる争いをきっかけに、中国への反発を強める世論に配慮したとものとみられる。(写真はVOAのキャプチャー)

 フィリピンは最近2カ月余り、米国との協力を強め、2月末から3月初めのポンペオ国務長官の訪比後は、国際的な影響が大きい海軍の合同演習も行った。

 ドゥテルテ大統領は2016年の就任後、米国との同盟関係を離れ、中国との友好に努力してきた。しかし中国はこの間、フィリピンが実効支配する南シナ海の小島付近に艦隊を派遣。別の小島付近ではフィリピン漁民への嫌がらせを行って、比の軍と住民に恐怖感情を引き起こした。

 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)アジア海洋透明性イニシアチブディレクターのグレゴリー・ポーリング氏は「ドゥテルテ大統領は、国内で強烈な反発と批判に直面し、中国政府にもてあそばれるばか者と言われている」と話している。

 フィリピンは今後、ドゥテルテ大統領就任以前の地政学的な位置に戻り、米国の西太平洋の同盟のメンバーになるとみられる。



★参考情報★
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