2019年4月10 日菌 第二軍医大・上海長征病院皮膚科の廖万清教授はこのほど、メディアの取材に対し、致死率60%の真菌(カビ)「カンジダ・アウリス」の感染例が中国で18件確認されたことを明らかにした。健康時報(電子版)などが9日伝えた。(写真は百度のキャプチャー)

 「カンジダ・アウリス」は2009年日本で初めて確認された。米疾病対策センター(CDC)によれば、米国では感染例587件が確認され50%が90日以内に死亡した。世界約30カ国で感染例を報告されている。廖教授によると、中国では18年の76歳を皮切りに、各地で感染例が相次ぎ見つかった。

 廖教授によると、カンジダ・アウリスに感染すると高熱を発し、内蔵の衰弱や呼吸困難などの症状が出る。各種の薬物を使っても治療効果がないという。

 北京大医学部検査学科の王輝主任によると、カンジダ・アウリスは患者や病院スタッフの皮膚、施設の壁などで長時間生存でき、適切な対策を行わないと、病院内で爆発的に感染が拡大する恐れがある。18年に英国で感染が拡大した際は、共用の体温計が媒介した。

 廖教授は、早期の発見、隔離、治療を呼びかけている。ただ、「現在の観察結果では、中国で爆発的な流行が起きる恐れは少ない」と述べた。

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