2019年3月29日商 米中閣僚級貿易協議が28日、2日間の日程で北京で始まった。翌週には劉鶴副首相がワシントンを訪れ協議を続行する予定で近い将来の交渉妥結に期待が高まっている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 ムニューシン米財務長官は28日、北京の宿泊先ホテルで記者団に、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表ともども成果に期待していると述べた。中国商務省の高峰報道官は「米中両国が全力で交渉を進めており、両国首脳の合意に向け努力している」と語った。

 ロイター通信は27日、米政府筋の話として、中国側が技術移転の強制などの問題に関して、かつてない提案を行ったと報じた。また、交渉は細かい内容で進展はあったが、知的財産権の保護と、合意内容の実行状況に対する検証の面で意見が分かれているとも伝えた。

 ブルームバーク通信は19日、米中貿易協議の進展の遅れは、米側が制裁関税の撤廃を約束しないとして、中国側がいったん承諾した内容を取り消したことが原因と報じた。

 米イサカ・カレッジの王維教授は「米中貿易協議は、実際には政治的意志の強さの力比べだ。トランプ政権は中国に構造改革を進め、市場メカニズムを採用するよう求めているが、中国共産党指導者の根本的な利益とぶつかる」と話し、交渉妥結は困難との見方を示した。

★参考情報★
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