山東省煙台市の化学品製造会社、招遠金恒化工有限公司の工場で25日午前零時50分ごろ爆発事故があり、作業員1人が死亡、4人がけがした。煙台市政府が27日、事故の発生を明らかにした。地元ニュースサイトの大衆網が27日伝えた。

 同市政府によると、反応釜を使って作業中、水が入るなどして水素ガスが発生。空気と混ざって爆発を起こす気体となり、静電気などで火が付いたとみられる。爆発で反応釜の内容物が21メートル吹き飛び、隣接する別の作業場で火災が起きた。

 工場は2011年以降、操業を止めていたが、今年初めに生産を再開した。しかし、地元政府が調べたところ不具合が見つかり、改善を指示したが、会社は無視。24日に操業を始めたところ翌日未明に事故が起きた。

 同社は煙台市内の招遠市にあり1998年に発足。殺菌剤の原料などとなる塩化トリフェニルスズが主要製品。危険性のある化学品は扱っていない。

★参考情報★
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