2019年3月4日人国政助言機関である全国政治協商会議(政協)が3日、北京の人民大会堂で開幕し、習近平国家主席ら最高指導者が出席した。間もなく開かれる全国人民代表大会(全人代=国会)ともに1年1回の「両会」と呼ばれ、北京市は特別警戒期間に入り各地区で緊張感が高まっている。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が4日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 当局は毎年と同様、両会に合わせ上京する各地方の陳情者を警戒。北京市の永定門近くの国家信訪局など陳情窓口機関近くでは、資料を持ち順番待ちする陳情者の数が目立って減った。

 同市の街頭では、赤い腕章の市民ボランティアや警備員が警戒。地下鉄の改札口付近では、係員が列をつくり専用機器を使って乗客1人ずつの身分証を確認した。

 高速鉄道や在来線で上京する乗客は、2回の保安検査が求められる。北京に入る自動車も、乗員、車両とも検問所での厳しい検査が待ち構えるため、激しい渋滞が発生している。近郊の河北省・燕郊鎮から北京への通勤者の一部は、鉄道の利用に切り替えたという。

 また「両会」終了まで、ドローンなど「低空・低速・小型」の飛行体や広告用の気球の使用が禁じられた。さらに同市内では「スカイランタン」の生産、販売、使用が厳禁となった。


★参考情報★
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全人代と政協前に厳戒態勢始動 鉄道は2回の保安検査