2019年2月27日安 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の26日の報道によると、全国人民代表大会(全人代=国会)が3月3日、国政助言機関である全国政治協商会議(政協)が3月5日にそれぞれ開幕する。「両会」と呼ばれるこれら会議を前に、全国で厳戒態勢が始動した。各地から北京に向かう鉄道の乗客には2回の保安検査が行われるほか、各地方政府が陳情者の上京阻止に躍起となっている。(写真は東網のキャプチャー)

 香港メディア東網によると、26日から各地の鉄道駅では、構内への入り口で1回目、入場後の待合室で2回目の保安検査がそれぞれ行われる。また、北京南駅は26日から3月17日まで、到着客に対し出場前に保安検査を実施する。乗客は、刃物、マニキュア、整髪料、髪染めなど可燃物やスプレーの車両持ち込みは禁止される。ライターも2個以上は携帯できない。

 RFAによると、メディアへの監視も強化されている。北京の住民によると、メッセンジャーアプリ「微信」、ミニブログの「微博」では敏感な言葉の使用が規制され、ベトナム・ハノイで行われる2回目の米朝首脳会談出席のため、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の専用列車が中国内を通過したことに関する情報は、画像転載も含め制限されているもようだ。