2019年1月29日抗 香港市民の居住も多い広東省深セン市羅湖区のマンション「嘉宝田花園」の各室の所有者数百人が27日夜から28日未明、約5時間にわたり、付近への下水処理用ポンプの建設計画に反対するデモを行った。警察官約200人が出動して警戒にあたった。香港メディアの東網が伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 デモ参加者によると、ポンプはマンションからわずか5メートルしか離れいない。マンション敷地内には幼稚園があり、住民らは異臭や騒音、園児ら子どもへの健康被害を懸念している。

 所有者は最近、建設に反対する文言を書いた垂れ幕を、各室の外壁に掲げている。当局はこのほど係官を派遣し、垂れ幕の撤去を求めたが拒否された。

 当局は27日、観光バスを差し向け、マンションの「住民」と「所有者」を乗せて深セン市南山区の類似施設の見学に出掛けた。しかし、バスの乗客はマンションとは無関係と分かり、所有者がさらに反発を強め、デモを始めた。